日々考えよう


by kunihisaph
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フィードバック

いま関わっているプロジェクトは教育関係のプロジェクトなんですけど,要するにEUなんかで行われている国際的な高等教育制度を研究しているわけです。

そこで特徴的なもののひとつは従来の日本やヨーロッパで見られるような講師が一方的に学生に知識を与えるようなものではなくて,アメリカ型の双方向的な授業を目指すというのがあります。

あとは,標準化といって,たとえば「哲学概論」という授業を学生が取ったとき,何年度の,もしくはどの先生の「哲学概論」を採ろうが教えられる内容を同じにするということです。

理工系だとある意味当たり前で,「量子力学」の授業をA先生が教えてくれる場合とB先生が教えてくれる場合で内容が変われば困るわけです。ところが人文系の場合はそうではない。

これをしっかりとしましょう,と。このためにはカリキュラムの体系化とそれぞれの授業で「学生がその授業を履修することでどういう学習成果が得られるのか」ということを明確にするという。

あとはフィードバックの重視。たとえば学生がレポートを提出したらそれっきり,ではなくて教師が採点をしてコメントをつけて返すという。それをみて学生は「なにが自分に足りないか」を把握するという。つまり,これも目指すべき「学習成果」に学生を到達させるために重要なわけです。

このフィードバックというのは,教師の負担は大きくなるけど重要だなと思います。私も学生の頃,理系のときも文系のときも(特に理系のときかな)そうだったのですけど,自分の出したレポートなりうけた試験なりがどう評価されたのか(単に何点を取ったかだけでなく,どこを間違ったかとかどこがおかしいとか)を知りたかったものです。

ところで,このあいだ阪大の共通教育でリレー講義のうちの1回分を担当する機会があったので,レポートを課題として出して,実際にコメントをつけながら採点してみたんですけど,確かにただ点数をつけるだけよりしんどいですね。といっても,受講生も30人ほどだし,レポート自身もA4で1枚(両面)程度なので,たいしたこと無いわけですが。

まあでも,将来なんとか教職に就ければやらなくちゃならないだろうなあ。

ちなみに,レポートの中身なのですが,結構みんなちゃんと授業を聞いて書いてくれていたので感心しました。文章も割りとしっかりしている(まあ少数ですが「ちょっと・・・」というのもありましたが)。ただ,1年生なので仕方がないのですが,レポートというよりエッセイ(小論文)のようなものが多かったかなあ。最近は受験のために小論文の勉強をするからその影響か。
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by kunihisaph | 2008-01-31 14:22 | 研究生活