日々考えよう


by kunihisaph
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1月も終わり

う~ん,今月はあまりなにもしていないような.

12月に阪大で行った講義に関するテストがこのあいだあったので,それの採点をしたのがひとつ.みんな結構ちゃんと講義聴いていたんだなあ,と感心.さすが阪大生.

で,理系向けの科学哲学入門は,今月初めにサンプル原稿を送ったが,受け取ったという返事のみで後のレスポンスがない.もう一つの方も,去年に出した構成案にたいするレスポンスが未だにない.年度末で忙しいのかなあ.

量子力学の哲学入門のほうは執筆を依頼していた共著者のかたからOKをもらう.あと共著者の一人ともう少しくわしくどういう方向で作るかについて議論する.

あとはまあ,いま研究しようとしているテーマについての論文を何本か読んだり.難しいなあ.

あと,これは一般向け解説書だけど,小林誠先生の『消えた反物質』も読む.いままで読んだ素粒子関係の一般向け解説書のなかでは一番わかりやすかったように思う.

それから量子力学の教科書を二冊再読.ファインマンとJ.J.サクライ.

J.J.サクライは名著だなあ.初めて読んだときも感動したけど,再読してもやはり面白い.UCLAでの大学院向けの講義を基にしたものだから,初等的な量子力学の知識はいるけど,非常に平易に書かれているし,アプローチが独特で面白い.

ファインマンも,これは学部生向けの教科書だけど,直観的な話が多くて面白い.

二月は,朝永とボームを再読予定.あとは,名著として名高いのに怠慢にもまだ通読していないメシアとディラックも読まなければ.なぜまだ読んでいないかというと,もっているのが英語版のみだから.

ていうか,量子力学の哲学の教科書(レッドヘッドやアイシャム)を読もうとしていつの間にか物理の教科書を読んでいる.現実逃避.

物理の教科書といえば,近ごろ話題の田崎先生の統計力学の教科書も読まないとなあ.そんな暇あるのか,という話ですが.

この本では,よく普通の統計力学の教科書では『エルゴード仮説』によってさも数学的な基礎付けがなされているように見えるけどそれは駄目で代わりに「マクロな量子系ではある平衡状態で許される量子状態の殆ど全ては熱力学的測定では区別できない」という原理を出してくるということらしいので,それは面白そうだな,と思った.

ただ,どの本で読んだのか忘れたけど,エルゴート仮説は確かに証明されていないけど,準エルゴート定理は証明されていて,それでも熱力学の導出はOK的なことを聞いたことがあるような気がするのですが,どうなんでしょう?[追記:批判の要点は,別に「エルゴート仮説が証明されていない」ということにあるのではないようなので,準エルゴート定理でもだめみたいです.]
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by kunihisaph | 2009-01-31 10:50 | 研究生活