清水明『新版 量子論の基礎』
2009年 03月 27日
清水明『新版 量子論の基礎』(サイエンス社)
ユニークな教科書.まず,量子論の一般的な枠組みを示すというスタイルをとっている.
著者の専門が,量子力学の教科書をよく書いているような人たちのように物性論や素粒子論といった領域ではなく,どうやら量子測定であるらしいことが関係しているのかもしれないが,標準的な教科書が素通りするような概念的な注意や数学的な注意がなされている点もよかった.ただ,あくまで「注意」であまり深く突っ込んでいるわけではない.
あえて難点を上げるとその点で,「初学者にもすでに量子力学を習った人にも読めてしかもそれほど厚くもない本」を目指した結果,ちょっと中途半端になった感がある.たぶん初学者が読むのはちょっとしんどいのではないか.あくまで二冊目という感じがする.一方で,今も言ったように測定の問題など深く突っ込んでいるわけではないので,その点に不満も残る.
ユニークな教科書.まず,量子論の一般的な枠組みを示すというスタイルをとっている.
著者の専門が,量子力学の教科書をよく書いているような人たちのように物性論や素粒子論といった領域ではなく,どうやら量子測定であるらしいことが関係しているのかもしれないが,標準的な教科書が素通りするような概念的な注意や数学的な注意がなされている点もよかった.ただ,あくまで「注意」であまり深く突っ込んでいるわけではない.
あえて難点を上げるとその点で,「初学者にもすでに量子力学を習った人にも読めてしかもそれほど厚くもない本」を目指した結果,ちょっと中途半端になった感がある.たぶん初学者が読むのはちょっとしんどいのではないか.あくまで二冊目という感じがする.一方で,今も言ったように測定の問題など深く突っ込んでいるわけではないので,その点に不満も残る.
by kunihisaph
| 2009-03-27 16:56
| ヘリクツ/疑問/雑学/読書