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by kunihisaph
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カテゴリ:人体・生命の不思議( 23 )

聴覚の不思議

先週のサイエンスZEROで聴覚の特集をやっていました.

おもしろかったのは,被験者がスピーカーに向かい合って座っていて,スピーカーの上には光が点滅する装置がおいてあり,ランダムにスピーカーから音が鳴るか,光が点くするかします.

被験者は,どちらかを感知すれば手元のボタンを押すわけですが,光が点いたときよりも音がしたときの方がわずかながら反応が早いそうです。

すると,よく漫画で,登場人物が敵の攻撃のスピードが速すぎて着いて行けないときに,目を閉じて「心の目でなんちゃら」とか言って,その攻撃をよけたりますが,あながちウソでもないんですかね.

あと,全盲の方が,目の前に置かれた物を,反射音だけからその形状・大きさ・材質まで判断していたのがすごかった.

そして,その人は別に一般の人より小さな音まで聞き取れるとか,広い周波数領域の音まで聞き取れるとかでもないんですよね.聴覚情報の分析能力が優れているという.

そのほかにも,視覚が聴覚に引きずられるという実験もやっていました。2つあって,一方は,確かにそうなのだけど,もう一方の実験に関しては,テレビで解説しているような現象が,私には起きませんでした(スクリーン上で動くスポットの動きをどう解釈するかが聴覚に引きずられる).

今日の夜6時55分から再放送があるので,興味のある人は見てみてください.

http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp307.html
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by kunihisaph | 2010-06-04 12:02 | 人体・生命の不思議

わんこはかしこい

先日,ナショナルジオグラフィック・チャンネルを見ていると,わんこの特集をしておりました.

チンパジーなど,霊長類でも人間以外は指差しが理解できないことは有名です.ところが,わんこのなかには指差しが理解できるコがいるのです.

これは正確には,人間の目の動きを見ているらしいのですが,それにしてもすごいことです.しかも,「人間が目を瞑ると見えない」ということも理解しているらしいのです.

さらに,物の名前を200個以上覚えることのできるわんこがいるのですが(天才馬ハンスと違って,人間の反応を見て正答を知るわけではない),そのコは,自分が知らない名前を聞くと,消去法で,自分の知らない物の名前だと「推理」するそうです.このような推理は人間では三歳以上になってから得る能力だそうです.ほかの動物では見られないそうです.

また,なかには,与えられたぬいぐるみを,訓練されたわけでもないのに,自発的に,幾何学的に(三角形だとか平行線だとか)並べるわんこもいるらしいです.しかも,ならべるときに,同種類のぬいぐるみ(かえるのぬいぐるみばかりとか,熊のぬいぐるみばかりだとか)を選ぶそうです.芸術のめばえ?

にゃんこってそういう芸はしないですねえ.一説にはにゃんこもやろうと思えばできるのだけど,にゃんこは人間より賢いので,にんげんのために芸なんてあほらしいからやらないそうです.いま私が唱えた説ですが.
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by kunihisaph | 2009-05-11 00:06 | 人体・生命の不思議
ゴルゴも真っ青な事件ですよ.

そういや,脳に鉄パイプかなにかが刺さったけど,命に別状はなくて,でも,情動をつかさどる部分かなにかが破壊されたために以前は穏やかな性格だったのに凶暴になってしまった,みたいな事件があったという話を聞いたことがあるけど.このおばさんのその後はどうなんだろう?性格は変化していないんですかね.

[追記]

おもったけど,逆にこれがゴルゴの仕事だということもありえますね.「眉間を撃ってくれ.ただし殺さずにだ」みたいな依頼を受けたとか.じゃあ,自殺した夫はなんなんだ,という話ですが.


以下,リンク切れのときようにコピペ.

---
米女性、頭を撃たれているのに保安官に「飲み物はいかが?」

2009年4月18日

[米アラバマ州バーミンガム 18日 AP] 頭を撃たれて生きているだけでもすごいことだが、この女性、撃たれた後に自分でお茶を入れて飲んだだけでなく、駆けつけた警察官にも「何か飲み物はいりませんか?」などと話したという。

タミー・セクストンさん(47)を撃ったのは彼女の夫で、夫はセクストンさんを撃った直後に自殺している。弾丸はセクストンさんの額に命中しており、頭蓋骨を貫通、後頭部から抜け出ていたという。病院で治療を受け、彼女は完全に回復するとみられている。

マイク・バード保安官は「神の奇跡としか言いようがない」とコメントしている。

セクストンさんの夫は4月9日に家庭内暴力で有罪判決を受けており、法廷は夫に対し、セクストンさんに近づくことを禁止する書類を発行していた。ところが火曜日の午前12時10分ころ、この夫が突然セクストンさん宅にやって来たため、一緒にいた親戚が隣家から警察に通報した。

セクストンさんが撃たれたのはその直後で、夫は裏口から出た後に銃で自殺したという。

通報を受けて駆けつけたバード保安官は当時の様子をこう話す。

「現場に行ってみると、驚いたことにセクストンさんの意識ははっきりしており、『一体どうしたの?』などと聞かれました。頭を撃たれているのに、彼女は自分でお茶を入れ、私にも飲み物を勧めてきたのです」

セクストンさんのように頭を撃たれて無事というのはとてもレアなケースだが、医学雑誌にも頭を撃たれた人間が無事な場合が確かにあると書かれている。アラバマ大学バーミンガム校のパトリック・プリッチャード教授は、「弾丸が脳に大きなダメージを与えず、貫通するだけのスペースが脳内にあるのか?と聞かれれば、答えはイエスです。今回の件は確かにとても珍しいケースですけどね」とコメントしている。
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by kunihisaph | 2009-04-25 17:04 | 人体・生命の不思議

精子と卵子と殺人と

一昨日の夜,セイエンスゼロを途中から10分ほどだけ見ました.長谷川眞理子センセイが出ていました.

ちょうど,「殺人の分析から、男性が女性よりも圧倒的に多く殺人を犯していること、それも20代の男性が突出していることが世界共通の特徴として明らかになっている」という話をしているところでした.

そして,なぜ「男性が女性よりも圧倒的に多く殺人を犯している」のかというと,「数の多い精子が数の少ない卵子をめぐって争うという生物共通の原理が人間に作用している影響だと解釈できる」とハセマリ先生はおっしゃっていました.

一瞬,聞き間違いかと思ったのですが,セイエンスゼロの公式サイト(http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp250.html)を見ると,「殺人の分析から、男性が女性よりも圧倒的に多く殺人を犯していること、それも20代の男性が突出していることが世界共通の特徴として明らかになっている。これは、数の多い精子が数の少ない卵子をめぐって争うという生物共通の原理が人間に作用している影響だと解釈できる。」という記述があったので聞き間違いではなかったようです.

でも,論理的にかなり飛躍がありますよね?精子が争うのと,精子を作るオスの個体同士が争うのは別の話ですよね.一般向けなのでかなりあいだが省略されているだけで,本当はもっとそのあいだにいろいろな推論過程があるのだろうか?

ちなみに,日本ではここ最近,殺人の件数が(50年代とか比べて)劇的に減少していて,その影響(?)で20代男性が突出して多いという傾向もなくなっている,という話もありました.なんで全体の件数が減ったら20代男性の殺人件数が突出して多いという傾向もなくなるのかはわかりませんが.
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by kunihisaph | 2009-03-29 16:53 | 人体・生命の不思議
下條信輔『サブリミナル・インパクト』(ちくま新書).人の行動というのは,じつは,表向きの,意識している「理由」以外の理由で決定されている,という話とか.

たとえば,二つの魅力度が同じくらいの女性の写真を見せて,どちらが魅力的かを被験者に答えさせる実験があって,被験者がどちらを選ぶかを実験者側で操作できて,しかも被験者は操作されていることに気づかず,「なぜこちらを選びましたか」と聞かれたらもっともらしい理由をならべるという.

同著者の『サブリミナル・マインド』(中公新書),『<意識>とは何だろうか』(講談社現代新書)もおもしろい.

鈴木光太郎『オオカミ少女はいなかった』(新曜社).

心理学で一般に受容されている(と著者が考えている)主張の根拠となる実験や観察が捏造だったり信用できなかったりするという話.

あつかわれているのは,(1) オオカミ少女,アマラとカマラ,(2) サブリミナル効果,(3)サピア=ウォーフの仮説,(4)遺伝で知能が決まるということを示す双子の実験,(5)母親が左胸で赤ちゃんを抱くのは心音のためだという説,(6)天才馬ハンス,(7)プラナリアの学習実験,(8)アルバート坊やの恐怖条件づけ.

(2)ある映画をつかって行われたサブリミナル効果の実験の結果は統計学的に信用できない,という話.

まあ一回しか行われていないし,ここで書かれているように何と比較してポップコーンとコーラの売り上げがあがったかが問題なのはたしか.それに,著者を信じると,1950年代に1/3000秒だけ映像を映写することは技術的に不可能だから,それをしたというのもうそ臭いのも確か.

ただ,この実験が信用できないというだけで,サブリミナル効果自体が否定されたわけではない.著者はサブリミナル効果は論理的に証明不可能というが,サブリミナル効果自体はわりとまじめに研究されているようだ.

たとえば,さきに挙げた『サブリミナル・マインド』には,きちんとした実験が行われて,意識的には認識できない短い時間のあいだ提示された図形によって選好が影響を受けるという結果が出ていると書かれている.追試もいくつも行われているらしいです.

それに,著者は,サブリミナル効果があるという主張は,「はっきり見せられたものほど,そして意識されたものほど効果がない.見えないものこそ,つまり無意識であるものこそ,効果がある」という「ばかばかしい」ことを主張しているのと同じだ,と断罪するけれども,やはり『サブリミナル・マインド』によると(『サブリミナル・インパクト』の方にも書かれているけど),じじつ科学的にそうであること(無意識であるものこそ効果がある)ということがかなり確実に証明されつつあるらしい.

あと,タブー語は認識するのに時間がかかるという実験結果についても著者は「単にタブー語だから認識しても言うのをためらっているだけだ」とするけれど,これもやはりそのような批判に答えるための巧妙な実験があって,タブー語の場合は無意識的に抑圧がかかっているらしいことが検証されている.

(3)ウォーフによる,言語が人の概念やカテゴリーを規定し,認識や知覚を決定するという言語相対仮説について,それを反証するような観察結果を示す(色彩についてなど).この章は面白かった.

ホピ族の言語には時制がないから時間概念もない,というのもうそで(ウォーフに捏造の意思はなかったと思うが),じつは時制があり,時間の単位もあり,儀礼の暦もあり,計時の仕方も複数ある.しかも,時間を空間のように扱う比ゆもあったらしい.もしかしてこれって有名な話?

(7)この章も面白かったのだけど,なぜ本書に入っているのかよくわからないネタだった.プラナリアという生物は面白くて,二つに切断しても,再生して元にもどる.しかも,頭のあるほうからだけ再生してくるのではなくて,頭がないほうからも再生される,つまり頭も再生される.プラナリアは中枢神経(脳)のある動物である.

で,このプラナリアに条件づけ学習をしてやった後,体を二つに切断したら,頭がないほうから再生した個体もちゃんと学習効果が残ったままだということがわかった.

しかも,このプラナリアには共食いの性質(生育環境が悪いときのみ)があるのだけど,学習したプラナリアを切断して,学習していないプラナリアに食べさせると,このプラナリアに学習効果が現れるそうだ.

で,本書によるとこの辺までは実験的に正しいみたいなのだけど,この実験を行ったマコーネルはそこからすすんで「記憶物質があってそれがRNAらしい」と考えたが,それが誤りだった,と.

でも,記憶っていますごく研究が進んでいるし,この「記憶=RNA」説がそれほど広まっているようにも思えないから,それを本書で取り上げるのってどうなんだろう?という気が.いや,おもしろかったんだけど.
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by kunihisaph | 2009-03-15 20:56 | 人体・生命の不思議

ワシントン湖のイトヨ

友人の研究がディスカバリチャンネルのニュースサイトで紹介されました.シアトルの地元メディアでも結構大々的にとりあげられたそうです.すごいなあ.わしもがんばらねば.

シアトル周辺のイトヨの生態を調べていたらしいのなのですが,シアトル湖のイトヨを集めている際に,湖の汚染を取り除いた後に,よろいをもったイトヨが急速に増えたのに気づいたそうです.

それで,どうやらそれは湖の透明度が上昇したことによって,敵から見つかりやすくなったため,鎧イトヨが増えたのだろう,ということです.
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by kunihisaph | 2008-05-18 17:45 | 人体・生命の不思議

歯ぎしり

昔から、たぶん中学生のころにはすでに言われていたような気がするのですが、歯ぎしりをします。

これって、不思議で、おきているときにいくら再現してみようと思ってもできないんですよね。どんなけ大きな力がくわわってんねんと思います。

で、この間もしていたらしくて、原因を調べてみると、癖、心因性、ストレス性によるものが、圧倒的大多数だとか。

ゆううつや不安など、潜在的心理的なものがあり、歯ぎしり、食いしばりをすることによってストレスを発散させていると考えられるそうです。

しかし、癖と心因性はかなり違うもののような気がしますが、ひとくくりにしていいんでしょうか。自分の場合、昔から長年続いているということは癖なんですかねえ。

歯ぎしりはすごい力が歯に加わるから、歯がぐらぐらになったり、歯周病になったりするそうですが。
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by kunihisaph | 2008-03-12 11:54 | 人体・生命の不思議

コラーゲン

あるブログで紹介されていたブログ記事↓

http://yoshibero.at.webry.info/200607/article_3.html

要するに,コラーゲンを摂取してお肌つるつるになるかって言うと,そんなことは科学的に検証されていないし,理論的に言っても効果は期待できませんよ,という話.
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by kunihisaph | 2008-02-25 11:03 | 人体・生命の不思議

太ももでも死ぬ

NFLの選手がふとももを撃たれて,出血多量でなくなったんだって.人間ってふともも撃たれても死ぬんっすね.動脈とかあるしなあ.「急所は外れたぞ」とか言っている場合じゃないですね.
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by kunihisaph | 2007-11-28 10:25 | 人体・生命の不思議

親指はなぜ太いのか

島泰三『親指はなぜ太いのか』(中央公論社)

著者はアイアイなどを研究しているうちに,霊長類は歯の並びと手が主食と密接に関係していることを見出す.

そして,人間の親指が太く他の4本の指と向かい合っていること,歯の並びが平らであること(犬歯があまり大きくなかったりする)から,初期人類の主食は骨であったと結論づける.

骨なら他の野生動物が食べ残したものがたっぷりあるし,骨髄などから十分な栄養が採れることも証明されているという.

手の構造は,硬い骨を砕くために,石を用いたのだが,それを持ち易くする為に発達し,歯は硬い骨をすりつぶすために発達したという.

さらに,人間が直立二足歩行なのは,四足歩行だと骨を砕くための石を持ったまま移動するのが不便だからだという.

以上の作者の主張を述べる前に,さまざまな霊長類の食生活のフィールドワークから手と歯の構造が主食と関係していることを見出す過程や,初期人類の主食や直立歩行の理由の先行研究の検討などもある.

そういえば,10年ほど前だったか,一度テレビ番組で「初期人類は水中で進化した」という説を見たことがあるんですけど,あれってだめだめだったのかなあ.

陸上は危険な野生動物でいっぱいだから,水中で主に生活していて,そのときに水上に顔を出して呼吸できるように直立になって,もともと恒温動物の体毛というのは保温のためだけど,水中で生活するのに毛が生えているとと動きにくいし,水中から出たときに毛がぬれていると重いし,体もかえって冷えるということで,毛がなくなった,と.
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by kunihisaph | 2007-11-20 11:09 | 人体・生命の不思議