日々考えよう


by kunihisaph
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科学基礎論学会

専修大学であった科学基礎論学会に行ってきた.

うちから専修大学までは,17キロ弱で,しかもそのほとんどが府中街道(うちから府中街道までは数百mで府中街道から専修大学までもちかい―1キロもないと思う)なので,2日目は自転車で行く.

ただ,いい自転車は,金曜日に大学に乗っていって,帰りに買い物をしたかったので,研究室においてきたしまったから,ままちゃりで行く.

さきにいったように,ほとんどが1本道なので,さすがに迷うことがないだろうと思っていましたが,お約束どおり,やはり迷いました.

それはともかく『理系人に役立つ科学哲学』を読んでくださったと言う何人かの科学哲学者に,(前述のベイズのところ以外に)おかしなところがなかったが聞いてみたが,「ざっとよんだところ」なかったと答えてもらったので一安心.

あと,小澤正直先生という名古屋大学で量子力学の基礎論をやっていらっしゃる世界的にも有名な先生がおられるのですが(ハイゼンベルグがガンマ線の思考実験から導き出だした「測定誤差についての」不確定性関係を書き換えた),彼の最近やっている仕事の話をいままでも何度か聞いたけど,なかなか理解できなかったのですが,今回,ゆっくりと質問する時間があって,かなりわかってきた.おもしろい.まあ,これで納得するかどうかは別として.
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by kunihisaph | 2010-06-13 20:55 | 研究生活

さっそく

新著(『理系人に役立つ科学哲学』)におかしな箇所が見つかった.

P.170-171のベイズの定理のところ.

これだとせっかくのベイズの定理のありがたみがわかりにくい.

p.171の(B)は「看守が『次郎が死刑になる』と言う」という事象にしたほうがよい.

そうすると,P(B/A)=1/2で本のとおりでよいが,P(B/~A)はAが死刑にならなくても,看守は次郎か三郎かどちらかの名前しか教えてくれないのだから,これもやはりP(B/~A)=1/2になる(本ではP(B/~A)=1となっている).

すると,ベイズの定理にこれらの数値を代入すると,P(A/B)は2/3でBという事象が生じる前と変化がない.

つまり,太郎が看守から「次郎が死刑になる」と聞いて「自分の死刑になる確率が1/2になった」と喜ぶのは,事前確率をきちんと考えていないぬか喜びになる.

もちろん,もとのように(B)を置いて議論するのもありで,そう置いた上での議論はまちがってはいないのだが,p.164の設定に忠実に考えると,上記のようにしたほうがよい.

まだまだいろいろと見つかりそうな悪寒がするので,近いうちに前著のものとあわせて正誤表を作りたいと思います.
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by kunihisaph | 2010-06-07 15:01 | 研究生活

聴覚の不思議

先週のサイエンスZEROで聴覚の特集をやっていました.

おもしろかったのは,被験者がスピーカーに向かい合って座っていて,スピーカーの上には光が点滅する装置がおいてあり,ランダムにスピーカーから音が鳴るか,光が点くするかします.

被験者は,どちらかを感知すれば手元のボタンを押すわけですが,光が点いたときよりも音がしたときの方がわずかながら反応が早いそうです。

すると,よく漫画で,登場人物が敵の攻撃のスピードが速すぎて着いて行けないときに,目を閉じて「心の目でなんちゃら」とか言って,その攻撃をよけたりますが,あながちウソでもないんですかね.

あと,全盲の方が,目の前に置かれた物を,反射音だけからその形状・大きさ・材質まで判断していたのがすごかった.

そして,その人は別に一般の人より小さな音まで聞き取れるとか,広い周波数領域の音まで聞き取れるとかでもないんですよね.聴覚情報の分析能力が優れているという.

そのほかにも,視覚が聴覚に引きずられるという実験もやっていました。2つあって,一方は,確かにそうなのだけど,もう一方の実験に関しては,テレビで解説しているような現象が,私には起きませんでした(スクリーン上で動くスポットの動きをどう解釈するかが聴覚に引きずられる).

今日の夜6時55分から再放送があるので,興味のある人は見てみてください.

http://www.nhk.or.jp/zero/contents/dsp307.html
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by kunihisaph | 2010-06-04 12:02 | 人体・生命の不思議