
会場アクセスなど詳細は添付のポスターをご覧ください。
九州大学QRプログラム・シンポジウム
「現在」という謎〜時間の空間化とその批判〜
(共催: 山口大学時間学研究所、立正大学仏教学部、日本時間学会)
概要
現代物理学において、時間は「時空間」として空間と同等とみなされ、
そこに特別な「現在」の居場所はないように思える。
一方、私たちの日常には「現在だけがあり、過去はすでになく未来はまだない」
というありありとした実感がともなっていて、「現在」は特別な地位をもつように感じる。
本シンポジウムでは、哲学者と物理学者がそれぞれの視点から
時間の空間化について論じ、「現在」という謎に挑む
プログラム
12/17、14:00〜17:30(開場 13:00)
・物理学における時間〜力学・熱力学・相対論・量子論の時間〜
谷村省吾(名古屋大学大学院情報科学研究科、量子基礎論)
・「運動は分割できない」とはどういうことか〜ベルクソンの空間化批判を読み返す〜
平井靖史(福岡大学人文学部、近現代フランス哲学)
・三世(過去・未来・現在)は存在するか〜インド仏教における「存在と時間」
佐々木一憲(立正大学仏教学部、インド哲学仏教学)
・質疑応答
12/18、10:00〜16:30(開場 9:00)
・ストリングランドスケープとマルチバース
大河内豊(九州大学基幹教育院、宇宙論・素粒子論)
・現代物理学において現在主義は擁護しうるか?
森田邦久(九州大学基幹教育院、科学哲学)
・タイムトラベルと現在主義
佐金武(大阪市立大学文学部、分析哲学)
・時間の非可逆性は実在するか?〜ベルクソンとプリゴジンの時間論の検討〜
三宅岳史(香川大学教育学部、近現代フランス哲学)
・パネルディスカッション
コメンテーター:
青山拓央(山口大学時間学研究所、分析哲学)、
小山虎(大阪大学大学院基礎工学研究科、分析哲学)